『直筆商の哀しみ』 ゼイディー・スミス

主人公のアレックス・リ・タンデムは、中国人の父とユダヤ教徒の母の間に生まれたイギリス人の男。少年時代に、友だちとともに父に連れて行かれたレスリングの試合で、著名人のサインを集める少年ジョーゼフに出会ったことをきっかけに、サイン(Autograph)…

 カールじいさんの空飛ぶ家

6歳児の強い希望で見に行きました。朝日新聞の映画評で沢木耕太郎がこの映画をとりあげていたのを読みました。 http://doraku.asahi.com/entertainment/movie/review/091216_2.htmlで、うーん、子どもが見ておもしろいんだろうか?と疑問に思っていたのです…

 『ドゥーニャとデイジー』

http://www.dunya-desie.com/アムステルダムに住むモロッコ系2世のドゥーニャと、幼なじみのデイジー。18歳になった2人は、親がモロッコの親族と見合いをもくろむなか、違和感を覚えながらも、何となく従ってしまうドゥーニャに対し、ボーイフレンドをとっ…

 The Opposite of Fate/ Amy Tan

エィミ・タンの小説は、ずーっと昔に『ジョイ・ラック・クラブ』を読んだきりで(で、映画も見ました)、それ以外の小説は、読んでいないのですが、図書館でたまたま借りたこちらの本に今はまっています。 (まだ読み終わっていないのですが・・・)いろいろ…

 『ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ』

青柳いづみこ 文春新書出勤途中にのだめの最終巻、駅の本屋で買って読んじゃいましたw なんか眠くて本とか読めないし〜。漫画だと寝ないのはなぜ??それはおいといて、図書館でたまたま借りた、青柳いづみこさんの新書、のだめや『神童』、『ピアノの森』な…

 『クレイジー・ストーン』

原題は「疯狂的石头」 寧浩監督 http://ent.sina.com.cn/f/m/fkdst/index.shtmlずいぶん前に中国版のDVDを買っていたのですが、中国語字幕で分かる自信がなく、また方言がすごいらしいとか色々前評判を聞いていて、まだ見てませんでした。日本語版のDVDがあ…

 『性工作者2:我不売身、我売子宮』(崖っぷちの女たち)

ハーマン・ヤウ監督今年の福岡アジアフォーカス映画祭で上映されました、が、べつに用事があって見に行けなかったので、DVDで鑑賞。 http://www.focus-on-asia.com/lineup/index.htmlいろいろな映画祭で高い評価を得ていた作品で、気になっていました。まだ…

 「この自由な世界で・・・」

2008年 ケン・ローチ監督。ちょっと盛り込みすぎ?欲張りすぎ?というところもあるのですが、現代社会の矛盾をするどくついた!意欲作でした。主人公は30代半ばにさしかかろうかというイギリス人、アンジー。 冒頭いきなり、ポーランドでイギリスの人材企業…

 『「女縁」を生きた女たち』上野千鶴子編

1988年に出版された『「女縁」が世の中を変える』の2008年再編集版。 当時の文章を第1部に、そのあと、この本をともに編集したアトリエFのメンバーと上野氏の2008年時点からの総括が書かれている。いや〜おもしろくて、一気に読みました。”えんじょいすと”と…

『愛より強く』ファティフ・アキン監督ハンブルグのトルコ系中年男と、リストカッターなトルコ系の20代女性の病んでる系(?)恋愛映画。かなり、見ていてしんどい映画で、救いがないというか・・・。 ビール瓶を、ガチャンと割って、その破片で腕を切るとこ…

・Breathing Lesson / Anne Tyler 以前 Accidental Touristで挫折しているAnne Tylerだが、今回は無事最後まで。はじめのうちは、何が問題になっているのかわかりづらくて、挫折しかかったけれど。 友達の葬式、息子の結婚と離婚、などの出来事をとおして、…

 「小高へ」

島尾信三のエッセイ集。なかに写真が複数枚含まれる。 『死の棘』で著名な両親や妹の思い出を中心とした家族の物語で、読んでいると、家族の呪縛というか、怨念というか、そういうものを感じて、重苦しい気持ちにもなる。島尾信三のエッセイは、中国や香港に…

 「20,30,40の恋」

シルビア・チャン監督 DVDにて観賞。マレーシアから歌手になりたいという夢を抱いて台湾にやってきた20歳。 フライトアテンダントで一人暮らし、恋人は何人かいるけれど、母との関係が呪縛になっていたり、なんだか前に進めない30歳。 一人娘を留学に送り出…

 スラムドッグ・ミリオネア

原作の「僕の1ルピーの神様(Q and A」)を邦訳で読んだことがあるのですが、これとはだいぶ違う。クイズの答えを過酷な現実の中で学んできた主人公という設定だけをいただいて、翻案して映画を作った、ということでしょうか。(朝日新聞に載ってたけど、原…

 シリアの花嫁

http://www.bitters.co.jp/hanayome/ゴラン高原は、イスラエルに戦争で占領されているが、住民はシリア政府を支持し、無国籍となっている。 そこに住む娘、モナが、ダマスクスにいる親類(テレビ俳優をしている)の男性と結婚する、その結婚式の1日を描いた…

 グラン・トリノ

良くできた映画で、最後は泣いてしまった。とはいえ! 問題もあるなぁと思いました。イーストウッド演じるウォルトは、ポーランド系移民。冒頭の妻の葬式はカトリックで、彼がつきあう仲間はイタリア系にアイリッシュ。 彼の住居近くは、もともとこうした後…

 長江に生きる 秉愛の物語

http://www.bingai.net/今週を逃すと夜遅い時間の上映になってしまうので(@大阪ナナゲイ)、時間を見つけて行ってきました。長江に建設中の三峡ダムで沈んでしまう村に住む女性、張秉愛に密着して撮影したドキュメンタリー作品。 映画は、1996年に第一次の…

北京で買ってきたテレビドラマ『射チョウ英雄伝』を見ています。 もともと、日本のチャンネルNECOで放映していた2003年(?)のバージョンを見てから、金庸の原作を(邦訳で)読み、武侠モノドラマをいくつかみた私。はじめに見たと言うこともあって、もっとも…

海角七号

我在北京买了几个电影DVD, 之一是海角七号>的DVD. 我听说这部电影在台湾很受欢迎, 可是不知道什么时候我们会在日本看到, 所以找到了就买了.我很喜欢音乐电影, 所以我喜欢上这部电影. 我特别爱上在电影里的乐团表演的镜头. 可是我听不懂台语, 在电影里大部分…

 ワガママ公主の北京

以前はどこに旅行してもニコニコついてきてくれた娘ですが、成長にしたがって、アレは食べたくない、こんなところ来たくなかった、と色々文句が多くなりましたw今回は、 ・和式トイレ ・地面に痰を吐く人 ・床にゴミが落ちてるところ あたりがNGだったようす…

 iPod Touchが大活躍!

バレンタインにムスメが手作りチョコをパパに作りました。その目的は、「お返しっていつだっけ?なにくれるの?」だったのですが(当たり前)。ま、あとチョコレートを溶かすとか、楽しいんでしょうね、多分。私は特別にチョコを買ったりはしなかったのです…

 「103」で北京を行く

北京に5泊して月曜日に戻ってきました。関西空港から朝9時半出発の中華国際航空で、3時間ちょっとの旅。機体は左右に3列ずつ座席のある小さなもので、ちょうどその数日前に神戸ー羽田間を飛んだのと同じサイズ。最近の国際便では、各座席にテレビが付いてい…

在北京遇到的,一个不好事情。我被欺负了! 我们看了故宫以后,打算去餐厅吃饭。我想去《南羅鼓巷》,可是从故宫到这儿比较远,所以我们想打车去。在故宫后面(景山公园前面)有很多人。有的人坐旅游公司的汽车去别的地方,有的人(三轮汽车的司机)待着游客…

倉沢進・李国慶 (2007) 『北京:皇都の歴史と空間』中公新書. 中島京子 (2008) 『平成大家族』集英社. 万城目学 (2009) 『プリンセス・トヨトミ』文藝春秋.

 報告書

1-1 「子育て体験学習」をめぐる問題意識と現代的意義 1989年の「1.57ショック」から20年がたった現在、日本社会における出生率の低下はますます進行し、少子高齢化による社会のひずみが問題になってきている。 平成21年1月に内閣府が行った「少子化対策に関…

外国語の勉強をするときに、インプットとくらべて、アウトプットの練習は難しいなぁと感じます。英語については、いろいろ忙しかったこともあって、しばらくの間、インプットだけで仕方ない、と思って、主に多読とpodcastのリスニングをやってきました。ただ…

 『真説・外道の潮騒』町田康

書き出しの「長幼の序」の話から、いきなりニヤニヤ。 最後まで可笑しかったのだけれど、このおかしさ、っていうのはなんだろう。 ああ、あるある、というような、先週上司から企画書の説明を聞きながら、そりゃないだろうと思いつつも表だってそれを言った…

 報告書・・・

1年間追いかけたにもかかわらず、今ひとつ興味を持ちきれなかったテーマ(ふれあい子育て体験)だけど、年度末なので、報告書を書かなくては。思春期の中高生が、乳幼児と「ふれあう」機会を、学校の授業や地域活動で展開していく、という事業。実は、昭和の…

 『太陽に恋して』

ファティフ・アキンの2001年作品。運命の出会い?と思った女を追って、イスタンブールに旅に出る男、ダニエル。他方で、ダニエルが気になっていて、太陽のマークの指輪を売りつけたユーリは、太陽のマークを身にまとって現れたら、もう彼が別の女の子に運命…

 『キャラメル』

http://www.cetera.co.jp/caramel/レバノンの女性映画監督 ナディーン・ラバキの初長編映画、ということで、アラブ好きな同居人と一緒に見に行った。 彼が好きな、レバノン人歌手のMVなどを撮っている人で、女性の映像作家としてはかなり注目株の人とのこと…